ピジョンさく乳器 母乳アシスト®︎ 電動Pro Personal+ 電動Pro Persona

赤ちゃんの哺乳研究の積み重ねから誕生した「圧・速さが変動する波形」を採用。
ダブルさく乳が可能となった、ピジョンの新しいさく乳器。

「フィット・準備・さく乳」の3ステップの考え方はそのままに、Pro Personalシリーズでは「さく乳ステップ」にシンプル・ナチュラル・カスタムの3つの波形モードを搭載しました。今までになかったナチュラルやカスタムの波形モードを選択することで、赤ちゃんの吸啜運動をもとに開発した「圧・速さが変動する波形」によるさく乳が可能になります。
乳汁が放出されるとき、お母さまがリラックスし快適だと感じていると、オキシトシン分泌はより促進され、逆に違和感や痛みはその分泌を妨げます1)。Pro Personalシリーズは、その時々のお母さまの体調や乳房の状態に合わせ、ご本人がより心地よいと感じるモードを多彩な波形の中から選択していただくという、新しいさく乳スタイルを実現しました。
また、より高いプロラクチン値が認められ2)、かつさく乳効率が良くなることが明らかとなっている3)、ダブルさく乳ができるモデルもご用意しました。ダブルさく乳によって得られた母乳は、交互さく乳で得られた母乳よりも高い熱量の母乳であることも明らかになっています3)

圧・速さが変動する波形と研究

準備ステップ
準備ステップ強
準備ステップ波形

射乳前に、赤ちゃんは吸啜と休止を繰り返す特有の吸啜運動をしています4)。射乳前に存在する「吸啜と休止を繰り返す赤ちゃんの吸啜運動」をヒントに開発したのが、ポーズを組み込んだ新しい準備ステップです。

「射乳感覚」発生前後における吸啜運動の変化
さく乳ステップ
さく乳ステップナチュラル
さく乳ステップ波形

ピジョンは長年に渡り、赤ちゃんの哺乳運動を研究してきました。その中でピジョンが着目したのが、「赤ちゃんの吸啜は変動を含んでいる」ということです。圧もリズムも一定ではありません。2006年に発表した論文においても、赤ちゃんの吸啜波形が変動を含んでいることを発表しています5)

赤ちゃんの哺乳運動の一例

赤ちゃんは機械のように一定の圧・速度で吸啜運動をしているのではありません。常に変動する圧と速度で吸啜運動をしますし、嚥下運動をするときには一時的に吸啜運動を休止させるなど、そのときどきにより様々な波形を示します。臨床現場においても、例えば赤ちゃんの覚醒状態によって吸啜運動が変化するのは、よく目にされるのではないでしょうか。ピジョンは、このような赤ちゃんの哺乳運動のデータの蓄積から、赤ちゃんが哺乳するようなさく乳波形の開発を目指しました。

吸啜圧の測定

圧と速さが変動する波形でのさく乳は、さく乳量や母乳内に含まれる脂肪量の変化の観点から見ると、従来通りの一定の圧・速さでのさく乳と同等であることを確かめています。赤ちゃんに吸われているような快適さがありながら、今まで通りよく取れるのが、Pro Personalシリーズです。

トータルさく乳量の比較

トータルさく乳量の比較グラフ

ナチュラルモードとシンプルモードによるさく乳量の比較 (開始から5分間、10分間) ※ピジョン調べ
本さく乳器を使用したモニター結果 (n=8)。ナチュラルモード、シンプルモード間で、5、10分間時点におけるさく乳量に有意差はなかった。

脂肪量

脂肪量グラフ

ナチュラルモードとシンプルモードによる10分間のさく乳の取り始めと取り終りの母乳中脂肪含有量の変化 ※ピジョン調べ
本さく乳器を使用したモニター結果 (n=6)。各モード内で取り始めと取り終りのさく母乳(最大5g)中の脂肪含有量は、両モード共に取り終りの母乳中脂肪含有量の方が、取り始めに比べて有意に多かった。また、取り始め・取り終りの脂肪含有量は、それぞれモード間で有意差はなかった。

Pro Personal使用感

半数以上のお母さまが「圧・速さが変動する波形」を選びました。

現在、さく乳器といえば、単調な速さかつ一定の圧でさく乳をするのが一般的です。今回、単調な波形ではない、「圧と速さが変動する波形」を新たに搭載し、使い心地を調査したところ、半数以上のお母さまが、圧・速さの変動を含む波形(カスタムモード・ナチュラルモードのさく乳波形)が一番好きだった、と答えました。
Beckerらのシステマティックレビュー6)においても、さく乳方法はお母さま自身が快適にできるものを選ぶべきである、との結論が出ています。

半数以上のお母さまが「圧・速さが変動する波形」でのさく乳を選んでいます。

日本国内在住の月齢「0~11ヵ月」のお子さまを持つ授乳中のお母さま(20-39歳)におけるホームユーステスト(n=40、そのうちアプリテスト対象者n=11)。Pro Personalのカスタムモード・ナチュラルモード・シンプルモードの3つの波形とA社ホームユースシングルタイプさく乳器のさく乳フェーズ(単調一定波形)の中で、一番好みだったものを1つ選択。※2017年ピジョン調べ

専用アプリでカスタムモードにさく乳波形を追加

専用アプリ Pigeon Switch

Pro PersonalシリーズはBluetooth®によりスマートフォンと連動し、日々のお母さまのさく乳をはじめとした母乳育児をサポートします。さく乳器と連動させることで機能拡張でき、また育児記録としても役立つアプリです。

左)スマートフォンと連動させることで、画面上からさく乳器を操作できます。また、カスタムモードでは、アプリ上に登録されている波形をさく乳器にダウンロードし、使用することが可能です。
右)さく乳の記録はもちろん、取ったさく乳の管理もアプリ内でできます。また、直接授乳記録・お子さまの成長記録のツールとしても役立ちます。
※Bluetooth®はBluetooth SIG, Inc.の登録商標です。

カスタムモードに追加できるさく乳波形

≪文献≫

  1. 1)UNICEF/WHO(著), BFHI2009翻訳編集委員会 (訳). UNICEF/WHO赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援ガイド―ベーシック・コース「母乳育児成功のための10か条」の実践 2009:134.
  2. 2)Zinaman MJ, Hughes V, Queenan JT, Labbok MH, Albertson B. Acute prolactin and oxytocin responses and milk yield to infant suckling and artificial methods of expression in lactating women. Pediatrics. 1992; 89(3):437-40.
  3. 3)Prime DK, Garbin CP, Hartmann PE, Kent JC. Simultaneous breast expression in breastfeeding women is more efficacious than sequential breast expression. Breastfeeding medicine 2012; 7(6): 442-7.
  4. 4)石丸あき,斉藤哲.「射乳感覚」発生前後における吸啜運動の変化.周産期医学2004;34(9):1385-9.
  5. 5)Mizuno K, Ueda A. Changes in sucking performance from nonnutritive sucking to nutritive sucking during breast-and bottle-feeding. Pediatr Res 2006; 59(5): 728-31.
  6. 6)Becker GE, Smith HA, Cooney F. Methods of milk expression for lactating women. Cochrane database systematic review 2016.(http://www.cochrane.org/CD006170/PREG_methods-milk-expression-lactating-women)
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